衝動性は暴力性とはちがうよ?
- キッズランドまめの木
- 2024年6月18日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年7月19日

ADHDの診断を受けているお子さんなど、衝動性の強いお子さんにまつわる大人の悩み事の第一位はきっと「乱暴」だと思います。
保護者も
学校の先生も
保育園の先生も…
さわがしいだけならスルーもできるけど、乱暴な行為には対処せざるを得ない。子どもとはいえ殴られれば痛いですし、自分はまだしもほかの子に危害を加えられたらいろんな意味で問題です。
ですが…
そうしたお悩みを聞きながら時々…
/
ちょっと待って!
それ違いますよ!
\
と言いたくなるときがあります。

/
衝動性は、暴力性とはちがう
\
のです。
【衝動性】
思いついたことをすぐに実行してしまう性質のこと。
【暴力性】
物事への対処に暴力的な手段をとりやすい性質のこと。
全然ちがう。具体的なケースで考えてみればわかります。
<Case1>
クラスメイトの悪口に腹を立て
仕返しとして殴ることを思いついた。
確実に殴り、自分が優位に立つため…
その子が一人になる場面を入念に検討し
1週間後の放課後に実行した。
これは暴力性は高いですが、衝動性は高いとは言えません。

ではこちら⇩はどうでしょう?
<Case2>
クラスメイトの悪口に腹を立て、
その場でその子の不適切さを説明する文章を
ノートに書いて教室に貼り出した。
こちらは衝動性は高いですが、暴力性はあまり高くなさそうです。(その行為が適切かどうかは別の話ですが…)
たしかにADHDの子は一般的に衝動性が高い。
しかし、衝動性は暴力性とは違います。
衝動性の高さに暴力的な対処が結びつくと、突発的な暴力行為になります。しかしそれは「衝動性が高いから暴力を振るう」という話ではないのです。
極端な話…
衝動性の高さは変わらなくても、トラブルに対する対処法として暴力以外の手段を身につければ、突発的な暴力は減っていく。

障がいの有無に関わらず、衝動的な暴力行為に大人が頭をかかえるケースは少なくありません。そんなときはまず、その子のトラブル対処の手段を増やして上げるのが大切ですね。
まめの木ブログではこれからも、家庭で役立つ子育てのヒントをお届けします。今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
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